お客様は長財布購入にあたり、たくさんの長財布を検索＆検討されていたようです。

そんなたくさんの候補の中から無二のコードバン長財布を選んで頂けたきっかけを伺ったところ、快く教えてくださりました。

シンプルながらの高級感と質感、そして今回お選び頂いたブラックとレッドの組み合わせを大変気に入ってくださった事が決め手となったようです。

「シンプルながらの高級感と質感」とても嬉しいお言葉でした！

日頃から制作するにあたって、仕立ての完成度、そして素材感を活かす作風に拘っています。そういった部分に共感していただけた事は何より嬉しいです。シンプルだからこそ細部に至る仕上げに気を配り、手にとって頂いた時にその質感が手から伝わる様なイメージを常に持ちながら仕立てています。

なかなか写真や動画では全てを表現するのが難しい部分なので、同じようなシンプルなスタイルと比べると価格差（無二の方が高く感じる）が目立ってしまうと思います。

表面的には同じように見えても、実際は製品化に至る内容が全然違いますので、今後はもう少しわかりやすくお伝えできるように工夫していかないといけないと思っています。

それから、ブラックとレッドの組み合わせも気に入って頂き、この部分に関してもとても嬉しいです！

というのは、レッドの色味には拘りがあります。

レザーブランド・無二を立ち上げたのは2015年、今から9年前です。

今でこそイタリアの素材をたくさん目にする機会が多くなりましたが、当時はまだ今ほどイタリアンレザーを取り扱う問屋さんも多くない時代でした。

レッド（赤）といっても、いろんな色があります。

そして吹き付けではなく、タンニンなめし革で染色によるレッド（赤）を出すのは難しいと言われています。

深みを出そうとすると、、、どす黒くなったり、明るくすると発色感が強くなって安っぽい色味になったり・・・難しいようです。

素材の色味は作風に影響するので、とても重要です。

当時はまだ石川県で活動していた時代ですので、ちょくちょく東京に来て、台東区周辺の問屋さんを訪ねては気に入ったレッドの革を探し回っていました。

安っぽくなく、味わい深さを感じる素材感で、深みのあるレッド。。。

中々見つからなかったのですが、ある問屋さんでイタリアんレザーのレッドを見せて頂く機会があり、、、

その素材感と色味がイメージとマッチした瞬間でした！

それがイタリアンレザーの味わい深さにハマったキッカケにもなり、オイルコードバン・ブラックとイタリーオイルショルダー・レッドの組み合わせが生まれたキッカケとなりました。